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夢を与える 綿矢りさ

先日の芥川賞の選考会では、今回は受賞作ナシということになったとか・・・
受賞作ナシって、候補になってた人たちにとってはどんな気持ちなんだろう。
選にもれた作品にがぜん興味が湧いちゃったりなんかして。

読んだのは最年少で芥川賞を受賞した、有名なほど遅筆で寡作な人の、”3年前の最新作”。


夢を与える夢を与える
(2007/02/08)
綿矢 りさ

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私は他の女の子たちよりも早く老けるだろう。チャイルドモデルから芸能界へ―幼い頃からTVの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが…少女の心とからだに流れる18年の時間を描く。芥川賞受賞第一作。



本を読み切るまでレビューなどいわゆる世間的な評判を読まないタイプ。
でも、これは途中でつい読んでしまった・・・あまりにも読み進めるのが退屈で。

で、かなり評判が悪いことを知った。
ああ、やはりそういうことなのか・・・。
何度も途中挫折しそうになったけれどなんとか読み切ったという感じ。

この人の作品全部読んでる。といってもインストールと蹴りたい背中だけなんだけど。
そして好きだった。
だから期待していた。

でも、これは・・・
主人公の両親の成り立ちに始まって生い立ちから18歳までを克明につづる大河なつくり。
これはけっこう筆力が問われると思うのだけれど、それがあらすじだけになっているような印象。
ここを深くつっこんでほしい、というところがいくつも消化不良。
人物がいまいち生き生きと思い描けない(これは私の想像力の欠如もありんす。)
ついでに、え?と思うほど稚拙な表現も散見。
後半になって、同世代の男女のやりとりになってやっと人物が生き生きしてくるけれど
結末もなんとなくふわっと終わってしまった印象。

テレビを見てる人が、出てる人って華やかな世界だけど大変だろうなあ、と
想像できる範囲内での話で、ストーリーが平凡でラストもよくある話ではあるけれど、

私はこの手の作家に話の面白さを求めているわけではなくて
普通の日常に食い込んでいく視点の新しさや鋭さ、はっとするような真理を
小気味よく読みたいのだけれど
そしてそれはいくつかたしかにあったのだけれど。

生まれて初めて書いた作品が文藝賞(芥川賞の登竜門としてとっても有名な新人賞)
2作目にして史上最年少で芥川賞を受賞。
その幼さの残る風貌も加勢してアイドル的存在になってしまった新人作家の、芥川賞受賞後の初作品。
はからずも書かないまま数年たってしまった。
いやがうえに注目が集まる。
かなり書き淀んだのかな・・・衝動にかられて書いたわけではなく
後ろからせっつかれて書いた感じ?その書き手のリズムがそのまま出てしまった気配がする。

と、思い切り辛口になってしまいましたがそれだけ期待値が高かったんだあ~。
この作品のあと、まだ新しいの書いてないのよね。
このまま終わっていく才能ではないはず。
もっと短くて、狭い世界の物語でいいから(それがいいから)読みたいな。

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