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最近の読書

最近実は、本とかブログとか言ってられなくなりつつあるんだけど
現実逃避で読んでしまうし書いてしまう。

書きとめておかないと忘れてしまうので備忘録、3冊。





夜の公園夜の公園
(2006/04/22)
川上 弘美

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倦怠期というか、夫への愛情がないことに気づいた妻と、その夫の話。
お互い浮気しまくる。
そこらへんの貞操観念が常識から見たら外れた人たちの話なのだけど
でも”愛”とかいうのを貞操観念で縛りつけること自体
ムリがあるんじゃないかと・・・。
何人か出てくる登場人物の視点から書かれた短編が数編入っていて
それぞれの視点から物語が進行していく。
ひとりひとりの人間がすごくリアルな描写。
ああいる、いるかもこういう人、と思えるところがさすが。
描かれていない情報(この人はきっとこういう服が好きでこんな髪型で)
というのが写真のように迫ってきた。こんなふうに文字だけの登場人物が
くっきりとイメージできたのってはじめてかも。

サウス・バウンドサウス・バウンド
(2005/06/30)
奥田 英朗

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小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。



表紙は抜けるような青空とシーサー。
南国のお話かと思って読み進めると、大都会に暮らす一家のものがたり。
後半になって一家が移住した先が八重山諸島。それでこの表紙なのかとやっと納得。

小学6年の男の子の視点で書かれている。
喫茶店をやっている母親の稼ぎで生計を立てているらしい、東京・中野に住む
男の子とその一家の物語。
小学6年生、男児から男子、男に変わりつつある微妙な年齢の、ほんわかした恋だとか
ギャングエイジならではの仲間とのつながりとか第二次性徴への興味だとかがけっこうリアル。
特に、前半は中学生の不良にお金がらみでからまれる話が肝として出てくるんだけど
男子ってこういう関門が大なり小なり待ち受けてるのかしら。
女子は女子なりに高学年になってくるといろいろ大変らしいけど
男子も、こういう方面で大変なんだろうなあ・・・。

まあとにかく前半のギスギスっぷりに比べて後半、西表島に移住してからの一家の
のびのびっぷりというか楽園の生活にこちらの気持ちものびまくる。
やっぱり都会と田舎の環境なのか、
目の前になんでもあっても手に入らないことへの欲求不満と、足るを知る人たちとの違いなのか。

なによりこの父親の言うことは、ちょっと自分勝手で
その主張通りすべての人がやっていったらやっぱりこの世の中ぐちゃぐちゃになっちゃうよ
と思わないでもないのだけど、尊敬もする。
自分の主義主張を見失わないで、弱い者のために矢面になって戦うのだ。
負け戦と分かっていても戦う人は今の時代めったにいないだろうけれど、だからこそかっこいい。

競争というものを捨ててしまうと、人間すごーくラクになるのかもね。
競争とか体裁とか世間体とか富とか名誉とか・・・
人間のしあわせとは実はあんまり関係のないそこらへんのものを
すぱっと切り捨ててしまえれば、
本当に大切なもの譲れないものを見抜く力が身につくのかもしれない。

この小説を読んで以来、少し肩の力が抜けたような気がします。
人目を気にしすぎて委縮してしまうのってつまらない。
委縮してるうちに大切なものをボロボロと落としていってるような気がする。
どうでもいいや~、どうせ自分は自分にしかなれないんだしと、
ちょっと開き直れるようになりました。ちょっとだけどね。

手元に置いて何度も読み返したい言葉がたくさんあった。購入決定です。


冷めない紅茶冷めない紅茶
(1990/08)
小川 洋子

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あう・・・・イメージがない・・・。
この本は装丁に惹かれて手にとったのです。
タイトルの文字のフォントが好きだったんだよね。

彼女の本をちゃんと読めたのは”博士の愛した数式”以来でした。
どうも私は彼女の本と相性が悪いらしく、あんまり最後まで読めたことがない。
すごく数学的なパキパキと割り切れるような文章を書かれる方だという印象があります。

さてこの小説、すっごく初期のころの作品みたい。
修飾語というか、工夫を凝らした比喩が多用されていて
なんだかちょっと外国文学の翻訳もののようだった。
翻訳ものであれば、これはよその国の言葉で書かれたものだからと
ゴテゴテしい感じもなじめるんだけど、日本文学として読むと私はどうもなじめない。
小説の書き始め、という印象。
だって博士・・・はもっと力まず書かれていて読みやすかった。
読みやすいのがいいことじゃないけどさ、私にはそこが重要。笑

物語は最後になって急にちょっとミステリーの要素をおびてきて面白かったけれど
それをただのオチ、ミステリーとしなかったところがさすがです。

小川洋子さんといえば、日曜の朝にFMで小説を紹介する30分番組を
やってらっしゃってけっこう好きで聴いている。
新しい小説だけじゃなくて、名だたる名作も彼女のとつとつとした語り口で
分かりやすく解説してくださっている。

お話の合間に、その本にちなんだ曲が数曲ながれるのだけど、
けっこう前の話だけど、思春期の話をあつかった本の紹介で
アイデンティティクライシスがかかった。
どうやってこの歌を紹介していたか忘れてしまったのだけど
妙にうれしかったのを覚えています。

HPに載ってたわ。→

本はこれ

僕って何 (河出文庫)僕って何 (河出文庫)
(2008/09/04)
三田 誠広

今度図書館で探してこよう・・・
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