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予定日はジミー・ペイジ 角田光代

2週間ぶりの図書館で借りてきた一冊。

晩ごはんが終わってから読み始めて3時間で一気読みしてしまった。
そこそこのボリュームがある本だから、自分でもびっくり・・・。
わざとゆっくり読みたいような小説と
とにかく先へ先へとめくってしまう小説と、2種類あって、そのどちらも好きだけれど
この人の話はどうも一気読みしてしまう。


予定日はジミー・ペイジ予定日はジミー・ペイジ
(2007/09/01)
角田 光代

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出産をひかえた女性の妊娠発覚から出産に至るまでの話。

主人公は最初戸惑う。
妊娠が発覚してもぜんぜん嬉しくない自分に。別に夫婦関係に問題があるわけではない。
母性が欠落していると悩む。
他の妊婦のしあわせそうなあたたかな雰囲気についていけずに、あがく。

そこらへんがすごくリアル。
この主人公の、ひとりの女から母となっていく過程がリアルだった。
誰もが妊娠と同時に母性が湧くわけではないし。


私の時は・・・・・などと思いだしながら読んだ。

私はそんなにあがかなかったな。待望の赤ちゃんだったから。
でもとにかくマニュアル女だった。
なんにつけても本を読んで、この時期はこういう行動をしてこういうもんを食べて・・・

臨月には、分娩のシュミレーションを本を読みながら頭の中で毎晩のようにやった。
街を行くおかあさんを見ては、彼女たちも痛い思いをして産んだのだと尊敬し
彼女たちができたんだから私にできないはずはないと自分を励まし、
街を行くすべての人たちを見ては、この人たち一人残らず、お母さんのお腹から
生まれてきたのだな、などと感慨にふけったりした。

母親学級があれば積極的に顔を出し、お友達を作って。
いま、彼女たちはわりと近くに住んでいるけれど、めったに会わない。
そういうものだ、と今は分かるけれどあのころは友達作らなきゃ!とか、
なんだかとにかくいろんなことに必死だった。
生活ががらりと変わってしまうことへの不安を紛らわしたかったのかな。

これからは子供がいるんだから、子供にとって良き母でなくてはいけない、
なんてとにかく四角四面に窮屈に考えていた。
だから、融通のきかぬ娘になったのだろうか。

息子の時は二番目だったからかなりいい加減だった。
ビールも毎日コップいっぱいだけ飲んでたし、母親学級にも行かず。
2回目だしそのうちスポンと生まれるだろうとほっといたら予定日を6日過ぎて出てきた。
だからあんなにユルイ子になったのだろうか。



よく、子供はいらない、という理由に

いまの生活を変えられないから、というものがある。

それはよく分かる。
子供がいなければ、オフの時間は100%自分たちのために
使えるわけだから、それを子供のために費やすなんて考えられないのだろう。
お金も、時間も、ぜんぶ自分のために使いたい、それは分かる。
実際子供ができたらいろんなことがままなりません。
子育てって生やさしいもんじゃないし、片手間でなんとかなるってもんでもない。

でも、もし本当にそれだけの理由で子供を”作らない”のであれば
ちょっともったいないな、と思う。
そういう物質的なベクトルではぜんぜん測れない、まったく別のところに
子供はあるから。

私も子供が嫌いだった。
特に、遺伝子を残したい!などという願望もなかったし
自分が子供を育てるなんて想像もできなかった。
でもいまでは、子供がいなかったときの自分が想像できなくなっている。

けっこういい加減な心構えでも大丈夫なんじゃないかな。
母性なんて、人それぞれ、いつでてくるなんてバラバラだろうけれど
心配しなくても時間とともになんとなく出てくるんだよね。それはもう理屈じゃなくて。
私のときのように、母親になるんだからこうしなきゃ、ああしなきゃ、って
思わないほうが自然に、確実に、強い母性が育つような気がする。
この主人公のようにゆっくりでいいんだ、と思う。

そして世間が、この主人公のような、ゆるやかな母性の目覚めを
ゆったり見守ってあげる、そんな世の中になったら
もうちょっとリラックスしてみんな母親になれるんじゃないの?などと思った。


母親って24時間営業で休みなくて心配はつきないし自分のこと後回しになるしいろいろ悩むしほんっと大変だけど、
他に替えが効かない仕事ってそうそうないと思う。いいもんです、よね。

読みながらもういちど妊婦やってみたいなあ、と5ミリくらい思った。
育てるのはもう大変だけど、胎動ってやつはもう一度くらい
味わってみたいな。


これも読みました。

イン・ザ・プールイン・ザ・プール
(2002/05)
奥田 英朗

伊良部医師シリーズ。おもしろかった!
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*Comment

 

あ~、わかります。その気持ち。お腹が大きかったときの不思議な満足感。
今となってはマル高ですけど(笑)
私も正直、子供が苦手でねぇ。ましてや小学生の頃からノストラダムスを信じていたので、妙に無常観があったから自分が親になるなんて想像もしていませんでした。
人生、わからないものですv-389
  • posted by たま 
  • URL 
  • 2009.09/27 00:04分 
  • [Edit]

 

私もね、子供は苦手だった。
それでも出来ちゃったし、産めるのかすごく不安だったけど産めたんだな~コレが。
すっごく痛かったけどv-406
自分の身体の中に人間の形をした物体が入っているっていう不思議がたまらなかったね。
エイリアンでもいるんじゃ?というような胎動も感動だったね~
そんなエイリアンは先ほど『いちいちうるせ~な~』と言いながら南へ旅立ったよ。
親の気持ちなんてこれっぽっちも・・・だよ、ったくぅ~~
  • posted by 十六夜 
  • URL 
  • 2009.09/27 06:42分 
  • [Edit]

 

自分が妊娠したら・・・年齢が若くないってこともあるからマニュアル女になってしまいそうな予感(^^;)いろんなことが不安でね。
ゆったり構えていられるのかなあ。そうなりたいなあ~
まあでもまずは早く妊婦になれるようにがんばらなきゃ(笑)
  • posted by ゆっち 
  • URL 
  • 2009.09/27 14:01分 
  • [Edit]

 

この本、タイトルに惹かれて読みました。一気に読めたーー面白かった!

こんな無防備な赤ん坊が、私のようないいかげんなモノの前に放り出されてきて、
どーして分からずにしっちゃかめっちゃかしながら過ぎてしまいました。
相変わらず分からないことばかりですが、何とかなるだろうとタカを括って
呑気に構えてしまってる自分です。こんなんでいいのかしらーー。


同じ年頃の子供を持つ、お母さんたちとのお喋りもなかなか楽しくて。
自分が学生の頃はまさか、こんな風になってるとは思いも寄らなかったけど、
結構気に入ってます。こんな毎日。
  • posted by 月ママ 
  • URL 
  • 2009.09/27 22:44分 
  • [Edit]

たまさん 

お腹の中で魚が跳ねまわってるようなあの不思議な胎動、
独特ですよね。
産みたてのときはあれがなくなっちゃったのが妙にさびしかったのを覚えています。

ノストラダムス~私も怖かった!
でも引き続き、終末思想というか人類滅亡説っていうのは今の世にもいろいろ
ありますよね。
きっと何百年前にも何千年前にもあったんじゃないかな、と思いますけど。

自分が親であるって、いまだに信じられないときがあります(^^;)いーのかそれで。
  • posted by ゆう 
  • URL 
  • 2009.09/28 11:06分 
  • [Edit]

十六夜ちゃん 

子供って産むのはきっとたいてい産めるんだけど
そっから育てるのが大変なのよね^^;

でも毎日、あたしらじぶんのちからで生まれてきたんだし、
みたいな人を相手にしていると忘れてしまいがちな、
子供を産む前の気持ち、というのを思い出させてくれた本でしたよ。
にんげん、どっちかの立場になっちゃうともうひとつの立場を忘れちゃうから・・・

修学旅行行けたみたいでよかったね!中止なんてほんと悲しいもんね。
  • posted by ゆう 
  • URL 
  • 2009.09/28 11:09分 
  • [Edit]

ゆっち 

まずは妊婦なんかいっ(笑)

まあ最初は誰だってすごく不安だけど・・・
でもゆっちは予習できてるから、どーんと構えてられるんじゃないかなあ。
子供なんていらない、って思ってた人が妊娠した場合と
望んで授かった場合と、スタートラインがぜんぜん違うような気がする。
母性という意味ではゆっちはきっと今でも合格だわよー^^

  • posted by ゆう 
  • URL 
  • 2009.09/28 11:14分 
  • [Edit]

月ママさん 

一気に読めましたよね。ゴールが出産、って分かってたからかな。
変化もあっておもしろかったです。

親になってはじめて、親ってこんなに頼りないもんなんだと分かりました。
あ、私の場合ですが。
でもきっと、どこかのネジを何本か抜いとかないと、育児なんてできませんよね、きっと・・・

私は良い影響を子供に与えられている、という自信は全くないけれど、
子供が私に良い影響を与えてくれている、という自信はあります。

子供って、育てながら自分が育ってきた過程にもう一度向き合ってる感じ。
流行りの言葉でいうと、自分探しってやつかしら?笑

  • posted by ゆう 
  • URL 
  • 2009.09/28 11:19分 
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