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考えないことは恐ろしい。

久々に本を読んで、どーんと落ち込んでいます。

ああ、ちょっとあなどっていたかも、この人のつくるお話を。


先日、これ

空中ブランコ空中ブランコ
(2004/04/24)
奥田 英朗

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を読んでて、面白かったの。
ここに出てくる”伊良部医師”っていう神経科医はシリーズになってるから、
他のシリーズを読みたいなあ、と図書館で探すもなくて・・・

奥田英朗さんで読んだことないのはこれしかなくて手にとったのが、こちら。

ララピポララピポ
(2005/09)
奥田 英朗

えーとこちらの装丁はかなりきわどいことになっております・・・



みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。



いやいや、読みやすかったけれど、ずんと来ました。
ここに書かれている現実に。
フィクションだけど、本当にたくさんいるんだろうなあ、というリアリティに。

ララピポってなんのことかと思ったら
a lot of peopleと、渋谷の人だかりと見て外国人が叫んだ言葉がもとになっているらしい。
舞台は渋谷近辺。

人間の三大欲である、食欲、睡眠欲、性欲。
最近は性欲がなくなりつつあるらしくて、それを草食系とか呼んで、大騒ぎになってるらしいけれど
これ読んでたら、それはそれで平和な世の中になるんじゃないの?と思ったほど、
最近の風俗業界はすごいらしい。
この荒廃ぶりに、この国はダイジョウブなのか?と衝撃を受けた。
現実はもっとすさまじいの?


これも偶然、川上さんの先の本と同じく短編連作もんなんだけど、
才能もなくパワーもなく容貌にも恵まれない、社会の『底辺』で生きる人たちの
満たされない思いを「性欲」に特化して書かれた作品。

引用しておいてなんだけど、この紹介文はこれでいいのかしらね?
『格差社会を笑い飛ば』してなんかいと思うんだけど、この6人は。
私の印象だと、とにかく流されているのです、受け身なのです、いろいろなものに。

いろんなものに流されていればそれなりにちゃんとして生きていられた、
という時代はたしかにあったんだろうな、と思う。
でもそれは士農工商の身分社会だったり、戦争に向かって突っ走っていってた時期だったり・・・?


今は『自由』になってしまったぶん、何も考えずに、自分の本能とか欲望とかいうものに
ただ流されていると、とんでもないところに向かっていってしまう、
という時代なのかもしれない。
資本主義社会だからね!
物欲を刺激するように、お金をしぼりとるように、世の中の仕組みが
できあがってるんだもんね。
ちゃんと自分でこれはアリか、ナシか、社会にとってアリなのかナシなのか
をキチント考えて選んでいかないと(それが正しい選択かどうかは別として)
どんどん人間本能のままに、野生化していくだけなのかも。
特に、宗教観というもんをなくした日本人が、欲望と戦っていくのは難しい。
でも抗うすべも力もなく、流される人たちっていうのは、今も昔も
たくさんいると思うのです。


書かれている世界が過激・・・というか、普段私の生活ではなかなか
お目にかかれない世界なので衝撃的なのだけれど、
ああ私ってあまちゃんだわ、と実感。
生きてる世界があまりにも平和すぎる。
というか、ほんの一部分しか見ずに生きているのか。
本当は見えてるのに、目をそむけてるだけなのかもしれない。


2005年の作品。
あのころより状況は少しはよくなったのだろうか・・・・
良くなっていてほしいけれど、
良くなっていってる、というようなきっかけになる出来事も思い浮かばない。
人類の性欲がなくなっていく方向を期待するしかないのか・・・?
それもどーなのよ。


人間関係というか現代日本人のあれこれに辟易してるときには
読まないほうが良さそうな一冊。ますます閉塞感が増すだけかも・・・(^^;)
やりきれない気持にはなるけれど、いろいろ、考えるきっかけにはなりました。

考える、というのは、ムダなことではないと思います。
考えても解決しない問題もたくさんあるし、疲れるときもあるけれど。
考えるというのも、人間の本能だと思います。
その本能までは失いたくないものです。


それとね、装丁のカバーをはずすとすごいことになってるらしいですよ~。
私が借りたのは図書館だったから外せないんだけどね。

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*Comment

怖いもの 

みたさとかいいますけども。
今はみたくないかもね~。
私は休みでしたが、職場の現場で痛ましい事件は、おこったらしい。かと思えば、こちとら今日は、患者さんの「敬老会のケーキの甘味がたらんかった」とか、「それに比べて、どこそこのシュークリームは高いけどいける。なんでいつの間にか身体が横にひろがってくんでしょうねぇ。」と、拘束されてながら、とりとめなく話しするのに「まったくですね~、なんででしょうねぇ。」と一緒に食欲と色気について語り笑って回復の過程を喜ぶ。小さな世界でも天と地程の事柄がせめぎあっていたりします。好んでアングラな世界に足を踏み込む必要はないけれど、本当に程度問題だけど、食欲性欲睡眠は生命力の源と感じます。ご老人でも色気はなくならないですもんね。簡単には話せる内容では、ないですがね。
  • posted by ネタ 
  • URL 
  • 2009.09/17 01:56分 
  • [Edit]

 

わぁ~
読んでみたい!装丁のカバーをはずしてみたい(笑)
ゆうちゃん、色んな本読んでるね~~
また、紹介してね♪ 

きゃ~画伯の「おまま」!!
ぐっとです♪


  • posted by みかん 
  • URL 
  • 2009.09/18 10:36分 
  • [Edit]

みかんちゃん 

カバーをはずすなら、図書館じゃダメよね。笑
でもカバーしてても十分ヤバいです。
普通に(?)ちょっとHな小説、として読めなくもないんだろうけどねー
でもたぶんやっぱり、そこを目指してるんじゃないと思うわ。

似顔絵とうぶん載せときま~す^^
  • posted by ゆう 
  • URL 
  • 2009.09/18 15:54分 
  • [Edit]

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