ワタクシゴト。

好きなもの 思ったこと

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

仮装集団 山崎豊子

仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))
(1975/09)
山崎 豊子

あらイメージないのね


山崎豊子さんの新刊、運命の人が本当は読みたいんだけど、ないし、
10月からドラマ化されるという不毛地帯も、もちろん、書棚にない。
とこれは図書館の話。
本やさんに行けばただいま絶賛発売中と思われます・・・


ってことでまだ読んでない彼女の小説をやっと見つけて借りたのが、こちら、仮装集団。


すぐれた企画力で大阪勤音(勤労者音楽同盟)を牛耳っているニヒルな敏腕家流郷正之は、勤音内部の政治的な傾斜を感じている。勤音組織は人民党とつながっているのではないだろうか? 党との関係を探るため、流郷は美貌の経理責任者江藤斎子と情事を重ねた。だが、すべてを知った時、流郷は……。政治の手で操られる集団の無気味なエネルギーを綿密な調査と豊かな筆力で描く長編。



この上の紹介文が、もうホントに申し分ないくらいこの小説をきちんと紹介して
下さっています^^;

音楽を安価で聞けるという目的で作られた集団が、いわゆる左派の政治集団の
洗脳集団として機能していく。
資本主義経済界のドンたちも、金の力でそれに対抗しようとします。
そのなかで、中庸を保ち、純粋に音楽を大衆に聞かせたいと願う主人公が
奮闘、翻弄される物語。

まあ、山崎氏の作品ですから登場人物はみんな人間臭くて、主人公も決してヒーローとしては
描かれていません。でもね、かっこいいのよ♪
緻密でリアルな描写はさすがです。

ただ、疲れた・・・・。読むのにすごく時間かかってしまいました。

全体的にもっと深みがあってもいいのに、とか
ストーリーがぽんぽん進んでいく感じとかが、
他の山崎作品に比べて弱いなあ、なんて思ってしまったんだけど
ご本人も、書きにくい作品だった、とあとがきで堂々と述べていらっしゃいました。

週刊誌連載小説だったみたい。
書き下ろしじゃないから、きちんとした推敲や練り直したりができなかったのかな。

そして、モデルではないんだけれど、モチーフにした音楽団体があったらしく、
そこが断じて取材を受け入れてくれなかったそうな。

彼女の作品にしては、いまいち深く鋭いメスが入っていかない感じは、
もしかしたらこの辺りに原因があったのかな?なんて邪推してしまった。


時代は、国内で共産主義が勢力を拡大していた時期の話。
けっこう昔の話だけれど、このご時世。
世が不景気になると、いろんな思想傾斜をしたがる人たちって増えるんじゃないかと
思うと、あながち過ぎ去った話でもない、かもしんない。
それも必要なんだろうけれど、ひとつの主義を盲信してしまうのは、
愚かで怖いことだよね、きっと。

集団心理というか、当事者が知らず知らずのうちに洗脳されていくというのは
非常に恐ろしいことだなぁと思いました。
もしかしたら私たちも、すでにいろんなもんに洗脳されちゃってるのかもしれないね。



私は、中庸でありたい、と思って生きてるけれど、
中庸であるっていうのはなかなか難しいことです。

ああ、それにしても、この終わり方・・・・・・・・






やりきれないので、面白い小説を読もう・・・・。
スポンサーサイト

*Comment

*Comment_Post

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

ゆう

Author:ゆう

本日の名言

いつでも里親募集中

最新記事

検索フォーム

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。