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桐野 vs 湊 的な~。

すんごくよかったカナケンのこととかー、その前から書いてない渋公とか、
今回のツアーについての感想とか、
書き留めておきたいことはあるんだけど、むにゃむにゃ。
なかなかまとまった時間が取れません。

言い訳はさておいて、これをちょっと書いておきたかった。


ハピネスハピネス
(2013/02/07)
桐野 夏生

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三十三歳の岩見有紗は、東京の湾岸地区にそびえ立つタワーマンションに、三歳二カ月の娘と暮らしている。結婚前からの憧れのタワマンだ。
おしゃれなママたちのグループにも入った。そのリーダー的な存在は、才色兼備の元キャビンアテンダントで、夫は一流出版社に勤めるいぶママ。
他に、同じく一流会社に勤める夫を持つ真恋ママ、芽玖ママ。その三人とも分譲の部屋。しかし有紗は賃貸。そしてもう一人、駅前の普通のマンションに住む美雨ママ。
彼女は垢抜けない格好をしているが、顔やスタイルがいいのでいぶママに気に入られたようだ。
ある日の集まりの後、有紗は美雨ママに飲みに行こうと誘われる。有紗はほかのママたちのことが気になるが、美雨ママは、あっちはあっちで遊んでいる、自分たちはただの公園要員だと言われる。
有紗は、みんなには夫は海外勤務と話しているが、隠していることがいくつもあった。
そして、美雨ママは、有紗がのけぞるような衝撃の告白をするのだった……。
「VERY」大好評連載に、新たな衝撃の結 末を大幅加筆!



これ私、VERYで読んだんです。
というとオサレママに思えますが、美容院で無理やり渡される雑誌の中に必ずあるのが
VERY。ま、世代(よりたぶんちょっと低めの雑誌を持ってくる)ってことね。

で、あの手の雑誌は写真ばっかで読むとこ少なくて(そういう雑誌ですからね)
おもんないんですが、この小説は面白いなーと、食いついてたわけです。
展開も気になったんだけどなんせ年に何度か行くだけの美容院でたまたま読んだ雑誌の連載小説。
髪をセットして美容院を出るころにはすっかり忘れてるっていう存在だったのですが
先日、本屋で見つけました、先月出たばっかりのほやほやの新刊。


いつもは図書館で何年も前に話題になった本を借りて読んで満足してる私が
新刊を購入するなんてホント珍しいんですが(悪しき習慣です、はい)
春休みに会いに行くおばあちゃんへのプレゼントということで買ってみました。


前置きが長くなりましたがこの話、面白かった。
わが身に置き換えてみれば、このような気取った付き合いというのは
ママ友といえど終始しない(できない)性格で、
そういう付き合いが必要そうな場所に引っ越すことも避けてきた。
そのせいかおかげか、今ではとても気の合う仲間数人が「ママ友」として残るのみになったけれど
それはそれだけで十分で、すごく気楽で、濃くて、楽しい付き合いとなってます。

この小説のすごいところは、都内近郊に住んでる人なら、あーあそこらへんの話ね、
とすぐにわかってしまうほどの具体的な固有名詞がそのままバンバン出てくるところ。

設定となってるタワーマンションは実際にあったかな?
でも豊洲ららぽーとが何度も出てくるけれど、あそこはキッザニアが入ってるので
何度も行ってて、なんにもなかった埋立地に建てられた新しいマンション群がたくさんあって
小さい子を持つママたちがたくさ~んいて、
場所的には都内のなかでもいわゆる城東地区で、ランクからしたら神奈川に近いほうに住むよりは、
すこし外れるところ。
でも、新しくて少しカジュアルで、便利でおしゃれな街。
あーここで暮らすと、ちょっと大変そうだな、と余計なお世話ながら思ったことがあった。

なのであそこらへんを舞台にした物語にはスイスイ入っていけた。

見栄を張り合い、自分自身ではなく、自分以外のもの(ダンナの職業とか収入とか住んでる場所とか)
のわずかな違いにより、自分をよく見せようとするオンナたち。
そういうオンナたちは見た目を非常に重視し、立ち振る舞い言葉づかいはもちろん
一緒にいる友達も選ぶのね。

私はまったくそういうところから外れた潔いオンナかというとそうではなく、
やっぱり私にもあります、他人のふんどしで相撲をとってしまうような薄汚いところ。
でも常にこぎれいにしとくのはムリだしー、
人にウソをついてまで自分を虚飾する脳みそもないので、この物語で
お互いに見栄を張り合うオンナたちの話は、私の知らないママ友のオソロシイ世界を
のぞき見してるようで面白かった←悪趣味w

実際はこの主人公にも、ママ友の夫と不倫しちゃう美雨ママにも全く感情移入できなかったので
よその話をよそごとのようにして読んでました。

で、やっぱり、肩肘張らなくても済む相手とだけ付き合ってけばいいよ~、と
強く思いました。

ママ友が少ないと、情報が入ってこなくてみんなが常識的に知ってることでも
知らなくてびっくりすることがあるけれど、
ママ友の情報なんて、あんまり大したことない、と個人的には思ってます。

情報が入ってこない、自分だけ知らないってことにすごく恐怖心を覚える人が
多いように思うけど、
ホントに自分にとって必要な情報ってそーんなにないと思うのよ?
それにママ友の情報って真偽のほどが非常に判断しずらいというか(^^;)
ウワサって、ホントあてにならないもんです。特にダレ先生はアタリだとかハズレだとか
そんなのは主観でしかないし。

でもママ友って、一方で戦友でもあり、精神的にも肉体的にも、本当に助けられたのです。
なのでまったく拒否ってわけでもない。
一緒に話してみて楽しいな、と思える相手であれば、
情報を交わすのではなく心を通わせる付き合いをしていけたらいいんじゃないかなーと思います。

この方はサスペンス作家でいらっしゃるのでナゾを含ませたまま最後までいくんだけど
サスペンスのドキドキハラハラ感はそんなにないにしろ、
地に足の着いたしっかりとした小説を読めたなーという満足感はすごくある作品となりました。



もひとつ。

母性母性
(2012/10/31)
湊 かなえ

商品詳細を見る


「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。




アマゾンの内容紹介ですが↑

そんなに作者の思い入れの強い作品だったのね。

たしかに、この母親の母性のなさ、というのは目に余り子供がかわいそうで
私は大丈夫かしら、ちゃんと子どもを愛してるかしら、と自らを振り返りながら
なんだかドキドキしながら読みました。
でもこの小説に照らせば、方向が間違ってる愛情は数あれど、
愛情が子どもにあることは間違いないようです。

この話とハピネスの共通点は、本当の自分を生きてない(気づいていない)女性が
登場人物として描かれていること。
自分のああありたい、こうあるべき、というイメージにひきずられちゃって
実際はもっとダークな部分があるのにそれにフタをしてしまって
中で腐って発酵して周りの人が迷惑している、という、よくある、うっすらとした違和感。
そこに愛はないのです。
子どもって難しい言葉は分からなくても、愛情があるかないかっていうのは
すごく敏感に察知するんです、どれだけ繕ってもダメ。すぐに見破られちゃう。
表面を取り繕うのはすごく気を使うのに
気持ちが入ってなくて、なんともいえぬ冷たい印象を周りに与える。
それに気づかないで一生を終える人って、たまにいる気がする。
その微妙な感じをすごく上手にとらえていてツボでした。

特にこの母親は、自分の中で、自分に持ってるイメージと現実がかけ離れていて
だから子育てがうまくいかないのだけどそんなことに気づけなくて。

ただ、このお母さんの全貌がいまいちよくつかめなかったことと
世の中には2種類の女性しかいない、母と娘だ。
と言い切っておいて、その先がないというか、なんというかこの方はいろいろ尻切れトンボというか
いろんな材料があったのにえ、このままでいいの?てな終わり方だったのがどうも。
私の読み込み不足かもしれませんが。

この人のは

夜行観覧車 (双葉文庫)夜行観覧車 (双葉文庫)
(2013/01/04)
湊 かなえ

商品詳細を見る


これも読みましたが、これもなんというか、ドラマのほうが面白かったな・・・。
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