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モルヒネ

モルヒネ (祥伝社文庫)モルヒネ (祥伝社文庫)
(2006/07)
安達 千夏

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在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が七年ぶりに現われた。ピアニストとして海外留学するため姿を消した彼がなぜ?真紀には婚約者がいたが、かつて心の傷を唯ひとり共有できた克秀の出現に、心を惑わせる。やがて、克秀は余命三ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する病状に、真紀は彼の部屋を訪れた…。すばる文学賞作家が描く、感動の恋愛長編。



ちょっとベタベタとした恋愛ものが読みたくなっての一冊。
でもこれは恋愛小説じゃなかった・・・と思ったら、恋愛小説ってくくりになっちまってる?

初めての作家さん。わざと難しそうに書いてる?って思っちまいました。
難しいことをたやすく書いて読ませちゃう文章のほうが好きなんだけどな。

姉が実父からの虐待によって亡くなる、という冒頭から始まる。
まだ幼かった主人公・真紀は、寝入るようにして亡くなった姉の横でいつものように眠り、
朝、冷たくなった姉の体をひたすら温める。

という重い過去を背負い、生きていてはいけないんじゃないか、という思いを抱き続ける真紀。

光があたるところを躊躇なく歩ける人間と、光を避けて通る人間がいる

というような記述がある。
幼いころのトラウマが消えぬままの真紀と、ホスピスの医師として志高く動き回る
貧乏医者、婚約者の長瀬。
前者が光を避けて通る人間で、後者が光の中を歩く人間。

幼いころにこれだけハードな経験をしている人間と、
私のように普通の家庭でのうのうと親からそそがれる愛を信じ人を信じ生きてきた人間と、
どうしたって折り合わないところがあるんじゃないか、と思う。
なぜなら前者のような人間を私は友人にもっているから。
彼女は今も苦しんでいるのだけれど、私は友人として生温かく見守ったり
いろいろ考えたりしているのだけれど、
どうしても折りあえない部分があるのかもしれない、と思ってしまうことがある。

で、やはり、こういうことを宣言されてしまうと
もう私のような平凡なものはこれ以上深く踏み込めないと言うか
気持ちを軽くしたり、分かち合うこととかできないんだろうな、と思ってしまう。

だからこの小説の本当の読者にはきっとなれませんでした。
全体に登場人物の輪郭がおぼろげなまま終わってしまった。
読みきれてないと思う。ぐっとくる人は他にいるんじゃないかな。
ただ、主人公の”死”に向かう気持ちは、こんだけ幸せに生きてきた人間にも
分かるんだなあ。なぜか。育ち方、だけじゃ割り切れないものも、けっこうあるんだろうな。

末期がん患者の話なので、尊厳死のこととか、自分の死についてだとか
幼いころの育ち方ってものすごく重要なんだろうな、というようなこととかを
考えるきっかけにはなりました。
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